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シーズンオフの東福寺 その3

こんばんは☆今日は久しぶりに青空とお日さまを拝むことができました(*^^*)
・・・と思ったら明日は雪の予報が!!まだまだ身のすくむような寒い日が続きますが
冬来たりなば春遠からじの気持ちで乗り切っていきたいですね!

さて。ずいぶん間が空いてしまいましたが、シーズンオフの東福寺レポの続きをお送りいたします。
素晴らしい作庭の数々を堪能させていただいた東福寺は、その敷地内に三ノ瀬川が流れており
その周囲の渓谷は洗玉澗(せんぎょくかん)と呼ばれる紅葉の名所となっています。
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ま、シーズン的に紅葉っぽさは微塵もありませんが(笑)
聖一国師が宋から伝えたといわれる黄金色に紅葉する三ツ葉楓が特に有名なんだとか。

この洗玉澗の上を渡る橋は全部で3基。偃月橋臥雲橋、そして開山堂へと繋がる通天橋です。
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1380年に春屋妙葩が、苦労して谷を渡る僧のために架けたと伝えられています。
昭和34年の台風によって崩壊してしまいましたが2年後に再建。橋脚部分は鉄筋コンクリート製になりました。
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この通天橋を渡った奥にあるのが常楽庵すなわち、東福寺を開闢し日本で最初に国師と称された
聖一国師円爾(えんに)をお祀りしている塔頭です。
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こちらもまた美しくデザイン性の高い前庭が印象的!表門をくぐり真っ直ぐ伸びる参道の真正面に建つ
どこか異国風の楼閣にも目が奪われます(☆▽☆)
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参道の右手にあるのが築山を築いた池庭で、池中に亀島、枯滝が配置されています。
東福寺の境内やお庭を歩いていてずっと感心していたのがその水の美しさです。
どうしても流れが滞りがちになるために、お世辞にもキレイな水、とはいえないことが多いのですが
この東福寺の池泉に湛えられている水は驚くほどに澄んでいて、水底まですっきりと見通せるほど!
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常楽庵は開山堂・昭堂・客殿(普門院)・塔司寮(書院)・庫裏・楼門、鐘楼・裏門の七棟から
構成されておりそのすべてが重要文化財にし指定されています。
中でも中心的なのが円爾像を安置する開山堂。1268年に造営され一度は焼失しましたが
1823年に再建されました。
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禅宗寺院には珍しく楼閣を持っているのが特徴で、二階の楼閣部分をして伝衣閣(でんねかく)と称します。
金閣(鹿苑寺)、銀閣(慈照寺)、飛雲閣(西本願寺)、呑湖閣(大徳寺塔頭芳春院)と並んで
「京の五閣」とも言われているのだとか。
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客殿すなわち普門院は、円爾聖一国師が常住した方丈です。
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寝殿造風の建物で、時の摂政関白九條道家が、開山として招いた聖一国師の居住所として建てたもの。
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開山堂と普門院に囲まれるように設えられたのが、非常にモダンな枯山水庭園。
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約330㎡の空間にきっちりと測ったかのように正確な市松模様の砂紋が広がっています。
最初に見た池泉庭園が高低差を強調しているのに比べてこちらは非常に奥行きを感じるデザインですね。
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明治の廃仏毀釈で規模が縮小されたとはいえ、今なお25か寺の塔頭を有する東福寺。
境内を出ると周囲を取り囲むように大小さまざまな寺院が連なっています。これを全て廻るのはさすがに
今まで黙って付き合ってくれているボス夫さんにも少々気兼ねしますので、ほんの少しだけ(^^;
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同聚院(どうじゅいん)は藤原道長が建立した五大堂の遺跡で、五大明王のうち不動明王が祀られています。

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こちらは毘沙門堂勝林寺。1150年に第二百五世住持高岳令松によって創建され
仏法と北方を守護する毘沙門天を祀ることから「東福寺の毘沙門天」と呼ばれ、多くの信仰を集めています。
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本堂は大檀那であった近衛家の大玄関を移して建立されたのだとか。こちらでも冬の特別拝観が
催されており3月18日まで本尊「毘沙門天立像」の他にも明兆筆「瀧見観音図」、「七難七福図」などの
寺宝が特別公開されています(^^)
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境内には一切経を埋めた石塔が建てられていました(写真右上)

・・・・・そしてなぜかナマズがひなぼっこ(笑)

というわけで、総撮影数180葉に及んだ今回の東福寺ウォーク♪
冬まっただ中で桜も紅葉もありませんでしたが、その魅力を存分に楽しむことができました(^人^)
意外とおすすめです!人気社寺のオフシーズン拝観☆
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ほんのちょっとのつもりが・・
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シーズンオフの東福寺 その2

今日もまた冷たい雨模様に逆戻りの京都。。。寒いけどなかなか雪にはならないんですよね~
インフルエンザが爆発的に流行ってるようです。どうぞみなさまくれぐれもお気をつけくださいませ。

さてそれでは
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シーズンオフの東福寺の続きです(^^)

東福寺は『八相の庭』と呼ばれる庭園が大変有名です。
この八相の庭とは、お釈迦様の生涯において八つの重要な出来事(八相成道)を表す
蓬莱・方丈・瀛洲・壺梁・八海・五山・井田市松・北斗七星をなぞらえて配された四庭のこと。
昭和13年に近代造園家の重森三玲によって作庭され、方丈を囲んで東西南北四方に配されています。

それではまずは210坪からなる広大な南庭から順に見て回りましょう。
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古来中国の神仙思想では、東の大海の彼方に仙人が住む蓬莱・方丈・瀛洲・壺梁の四仙島があり
仙薬や財宝があると信じられてきました。
南庭ではこの四仙島を巨石で、『八海』を渦巻く砂紋で、『五山』を西方に置いた築山で表現しています。
南正面に設けられた唐破風の表門は昭憲皇太后(明治天皇の皇后)により寄進されたものだとか。

ぜひ、この素晴らしい枯山水庭園を一望してみてくださいませ💛
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 サムネイルをクリック☆するとパノラマ画像がご覧いただけます(*^^*/

東福寺の枯山水庭園はその壮大さと清廉な美しさから龍安寺や南禅寺と並び大変人気が高く
桜や紅葉のシーズンにはこの長い広縁に座る場所もないほどたくさんの参拝客で賑わうそうですが
ただただ寒いだけ(笑)の1月末ともなるとさすがに人の姿もまばら。おかげさまで、
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奇跡の一枚、撮り放題(笑)

まっすぐに続く広縁をつきあたり建物に沿って右へ曲がると西庭が見えてまいります。
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葛石を使って方形に区切られたサツキの刈り込みと砂地が大きな市松模様に図案化されています。
これは古代中国の田制(田を『井』の字に区切ることで等分する)、井田(せいでん)にちなみ
『井田市松』と呼ばれています。
トラディショナルな南庭の枯山水に比べて非常にモダンで現代的な印象のお庭です。

次の角を曲がるとご覧いただけるのが、よりいっそうスタイリッシュな北庭
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ウマスギゴケの緑と敷石の白の色鮮やかなコントラストは、まるで鏡の国のアリスに出てくる
チェスの世界を再現したかのよう!
球形に刈り込まれたサツキとも絶妙の調和を保っていて、彫刻家イサム・ノグチはこの庭を
『モンドリアン風の新しい角度の庭』と評したそうです。
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この敷石は元々、南庭に建てられている表門(恩賜門)に使われていたものなのだとか。

最後に小さな敷地の中に限りない広がりを見せる東庭を見てみましょう。
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雲文様の地割に円柱の石が七つ、北斗七星の形に置かれています。後方には天の川を模した生垣が配され
足下に夜空を覗き込むような小宇宙を造りだしています。

現在、京都では第49回 京の冬の旅 非公開文化財特別公開という企画が開催されています。
さまざまな寺社でふだんは非公開の文化財が特別に公開されるといもので、ここ東福寺も該当していました。
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偃月橋(重要文化財指定)という木造の橋を渡るとしっとりとした緑陰に囲まれた表門が見えてきます。
こちらが東福寺塔頭のひとつ龍吟庵。第三世住持、大明(だいみん)国師の住居跡で
なんと応仁の乱以前から残る日本最古の方丈建築なのだとか!国宝にも指定されているとのことで
ぜひカメラに収めたかったのですが、建物は撮影禁止ということで残念ながら断念orz
ちなみに表門(写真右)は桃山時代のもので重要文化財に指定されています。

龍吟庵で一番の見どころといえば、やはり重森三玲の手によって設えられた名庭の数々でしょう。
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・・・いきなり何もない庭?(笑)

いえいえ、実はこれも立派な庭園です。方丈正面にあたる南庭は称して『無の庭』
一木一草をも用いずただただ簡素な白砂だけが広がる空漠の世界は見る者の心によって
変幻自在の印象を与えるのかもしれませんね。
竹垣にまるで稲妻のような珍しい装飾が施されていますが、これは次のお庭に関係します。

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西庭はすなわち『龍の庭』。寺名の『龍吟庵』にちなみ、巨大な龍が海中より出でて黒雲を得て
天へと昇らんとする姿を石組みによって表現しています。
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中央に置かれた青石にご注目(写真左)
ピンと立った二本の長石が龍の角を、そこから斜めに伸びている巨石が龍の鼻先になぞらえられているのが
お分かりいただけますでしょうか。この龍の顔にあたる石を囲むように渦巻き状に石が置かれていて
波間に見え隠れするとぐろを巻いた胴体を表しています。
白砂は海の波、黒い砂は黒雲を意味し、周囲の竹垣には雷紋と非常に凝った見立てがなされています。
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こちらのお庭もパノラマ写真でその全貌をお楽しみいただけます。サムネイルをぜひクリック★
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方丈の背後には庭はなく、大明国師の座像を安置した開山堂が建てられています。
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『霊光』と墨された扁額は北朝3代将軍、足利義満の手によるものだとか。

東庭はまた非常に珍しい枯山水庭園です。称して『不離の庭』
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赤砂を全面に敷き詰めるというなかなかパンチの効いた石庭は、幼少の頃、狼に襲われそうになった
国師の身を二頭の犬が守ったという故事に基づいて作られたのだそうです。

この赤砂は鞍馬の赤石を細かく砕いたものが使われていますが、この赤石自体が今では非常に
入手困難となっており貴重なものだそうです。
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
稀代の天才作庭家、重森三玲の世界を存分に堪能できる東福寺の寺庭めぐり・・・
桜も紅葉もありませんが、これらのお庭を拝見するだけでも足を運ぶ価値が十分にあると思います💛
むしろ人が少なくてじっくりと楽しめて良かったかも~~(≧▽≦)

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次回は龍吟庵以外にも数多くある塔頭を散策いたします♪


明日天気になあれ・・・切実に(-人-)

シーズンオフの東福寺 その1

更新だけは・・・・と言いながらまたまたご無沙汰しておりました、あすもですm(_ _)m
沈没していた理由は後述するといたしまして、本日は先週末におでかけした東福寺
ご紹介したいと思います(*^^*)

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京都市内の東側にある東福寺は臨済宗の大本山であり京都五山の第四位の禅寺です。
1236年当時の摂政であった九条道家が、奈良で最大の寺院である大寺と最盛を極めた興寺に
なぞらえようと両山から一文字ずついただいて、京都最大の伽藍を造営しました。
確かに寺名に使われる漢字はわりと似通っているものが多いですよね。
京都には他にも東寺や西福寺、金福寺などがあって、参拝する側としてはちょっとややこしい(笑)

駐車場に車を置いてまず一番に目に飛び込んでくるのが大迫力の三門です。
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1425年に足利義持が再建し現存する禅寺の三門としては日本最古のこちらは国宝指定。
非常に均整の取れたシンメトリーがどっしりとした安定感を感じさせます。
手前の思遠池は季節になると水面を埋め尽くす蓮の花でいっぱいになるのだとか。

正面の柱間が5つ、うち中央3間が通路になってる『五間三戸』造り、二階二重門で左右に階段と山廊を有す
威風堂々とした御門です。構造的には大仏様でありながら視覚的には禅宗様の折衷という凝った造りで
正面二階には北朝第四代将軍足利義持の筆で『玅雲閣』なる扁額が掲げられています。
小さく見えますが実はコレ、なんと畳三畳分もあるのだとか!!
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続いて、この三門越しに見えるのが本堂にあたる仏殿です。
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高さ25.5メートル間口41.4メートルにもおよぶ大建築は、明治時代に焼失したのを昭和9年に再建しています。
昭和期の木造建築としては最大級で、三門に勝るとも劣らない重厚感たっぷりの伽藍です。
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内部の天井に描かれた蒼龍図は京都を代表する画家堂本印象の手によるもの。

仏殿のすぐ近くで負けじと威容を誇る一本の大木。
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イブキというヒノキ科の木で高さは16.5m周囲は3.36m。10mにも及ぶ枝張りの古樹です。
江戸時代に刊行された『都名所図会』にも円柏(いぶき)の古樹は開山国師、宋国より携へ来る
記載されており、また1700年頃に描かれた東大寺の境内図にもその姿が描かれているそうです。
京都市登録天然記念物に指定されています。

仏殿を挟んでこのイブキの木とは反対の方向、山手の方に目を向けてみましょう。
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石造りの奉納鳥居がずらりと並ぶ参道を行くと五社成就宮に辿り着きます。
東福寺の鎮守社として、石清水八幡宮・賀茂・稲荷・春日・日吉という主流五社を合わせて祀っています。
『みんな、オラに元気玉を分けてくれ!』みたいな?(笑)
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毎年11月第二日曜日にお火焚祭が催され、家内安全・無病息災・商売繁盛・学業上達の祈願が行われます。

五社成就宮の狛さん
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ちょっぴり背が低めでコロンとしたシルエットがブサ可愛いwww

こちらは東福寺の大鐘楼で江戸時代のもの。
成就宮の隣にひっそりと建っていますが、これも京都府の文化財に指定されています。
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東福寺には他にもたくさんの堂が建ち並んでいました。
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浴室(左上)は禅寺のものとしては国内最大で東大寺の湯屋に続いて古いものなのだとか。
内部は正面板敷きの上に2つの蒸し風呂が並び後方に釜と焚き口があるとのことですが原則非公開。
禅堂(右上)は選佛場とも称され、修行僧である雲水が座禅はもとより寝食を行う場。
室町時代に再建され、日本国内最古にして最大の僧堂です。

浴室と禅堂は国の重要文化財に指定されいます。

経蔵(左下)には東福寺開山の円爾弁円が宋から持ち帰った一千余にもおよぶ経典が収められています。
方丈の唐門(右下)は庫裏とともに明治天皇の皇后である昭憲皇太后より恩賜されたものだとか。
二条城や西本願寺のような華美さはありませんが非常に繊細で緻密な装飾が素晴らしい!
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庫裏とは僧侶が居住する場であり寺内の食事を整える台所を兼ねています。
現在では寺務所としているお寺も多く、東福寺の庫裏も方丈庭園の受付となっていました。
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切妻を正面とする禅宗式寺院で白い壁に映える格子状の架材が印象的。
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皇太后の恩賜とあってか装飾もたおやかにして繊細で非常に女性的な建物という感じでした。
降り鬼のお尻が擦り剥けていてちょっと痛そう~(^^;;

それでは次回、いよいよ方丈庭園を見て回ります。乞うご期待☆


 ↓裏あすも不定期便~シバラクハサワリタクモナイ

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